アコムの沿革


アコムは昭和11年4月2日(1936)、神戸市生田区(現中央区)の三宮商店街で「丸糸呉服店」として創業しました。創業者の故・木下政雄は、この商いをはじめるにあたって、「人を信頼する、人から信頼される」という相互信頼の精神を信条にしていくことを心に誓います。「丸糸」の屋号も、呉服の要素に通じる経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の和合が、相互信頼を表すことから決められたものでした。

「心から人を信じれば、人は必ずそれに応えてくれる」。その輪を拡げていきたいとの願いを『信頼の輪』の四文字に込めた創業者は、実際そのとおりの商いをおこなっていきます。

ある日、店先で反物を前にして、柄選びに迷っている娘さんがいました。当時、反物は非常に高価な商品だったため、自分の一存ではとても決められない様子でした。それを察した創業者は、「家に持ち帰ってお母さんと相談されてはいかがですか」と、四反の反物を娘さんにお渡ししたのです。しばらくして、娘さんはお母さんと一緒に店に戻ってこられました。お母さんは、「こんな高価な品物を見ず知らずのこの子に預けていただいて…」と驚き、恐縮しながら気に入った反物を買っていかれました。

この時に芽生えた信頼の絆がご縁となり、その後の長いお取り引きにつながっていきました。丸糸呉服店の「人を信じる」という商いの心は、多くのお客さまの共感を呼び、またそれが評判となっておおいに繁盛していきました。しかも、相手を信用して裏切られたことは一度もなかったといいます。

この創業の精神が、その後の金融事業進出へと受け継がれ、日本ではじめて対人信用で融資する「サラリーローン」への進出につながっていきます。個人の信用に対して企業が融資するなど、社会の常識になかった時代のことです。

平成18年4月2日(2006)、創業者が興した丸糸呉服店をルーツとするマルイト・アコムグループは、創業70周年を迎えました。変革の歴史を積み重ねてきた今でも、創業の精神『信頼の輪』は、すべての行動指針として脈々と受け継がれています。


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